

2026年8月10日に行われた中心道 武術の昇級昇段審査会にて、黒帯に昇段された岩本支部長。本人曰く「今年は今までで一番、意気込んでいなかった」と言います。昨年の昇級昇段審査会の後に感じた「気持ち」と、その時の「決断」が、岩本支部長にとって大きな転機になったと言います。
2026年8月、東京・錦糸町で行われた昇級昇段審査会で黒帯に昇段しました。自分としては、いい意味で今までで一番「『黒帯になるぞ』という意気込みがなかった」と感じています。この1年間、淡々と積み上げてきたという感覚でいます。
というのも、2025年に十勝で行われた昇級昇段審査会の後、私は「悔しい」とか「残念」ではなく「申し訳なかった」と心の底から思ったのです。それは、黒帯への昇段を期待し続けてくださっている須田創始、局長をはじめ、黒帯や同志、そして支部生の皆さん。さらには、いつも支えてくれている家族に対する「申し訳なさ」でした。
そしてその時、私は十勝では黒帯を頂けなかったけれども、この一年「もう黒帯になった」つもりで生きようと決めたのです。「空の法則」でも学ぶ通り、物事は全て錯覚です。だとしたら、帯の色すらも錯覚。つまり、私は十勝での昇級昇段審査会の後から、自分の中では既に「黒帯」だったわけです。
黒帯の意識で居続けることを決めると、行動が変わりました。以前は「黒帯についていく」あるいは「黒帯から学ぼう」という意識がどこかにありましたが、「黒帯だから、率先して動く」とか「黒帯として、場を創る」あるいは「自分がどういう在り方でいれば、周りの進化・成長に寄与できるか」を考えるようになりました。
不思議なことに、意識が変わり、行動が変わると、今までは気付かなかったことや、気にならなかったことに気付く機会が増えました。自分が関わる人の進化・成長を自然と考えるようになり、支部運営に加え、仕事も今まで以上に上向きになっていったのです。
「視座高く俯瞰すべし」と中心道道場訓七か条にもありますが、「自分がどうしたい」ではなく、宇宙の法則や全体から見て「『岩本好史』をどう使うのがベストか」という視点に立って動けるようになってきたことも、大きな変化だと感じています。
言い方を変えると「中心道をやりたくてやっていた」ところから「自分を活かすための方法としての中心道」に変わっていきました。中心道を伝える際も同じで「中心道を伝えたい」のではなく「相手が中心の道へ進むためのお手伝い」をした結果、中心道を伝えているという感覚です。
以前の私は「中心道に通えば何とかなる」とか「中心道を学んでいる自分はスゴイ」と、心のどこかで思っていました。ですが、「中心道に通えば何とかなる」なんてことは一つもありませんし、中心道に通っただけで自分が変わったり、仕事が上手くいったり、人間関係が改善するなんてことはありません。
「中心道は『打ち出の小槌』ではない」と、須田創始はおっしゃっていました。ただ、中心道で学んだことを実践し続け、身について、腑に落ちた先に、そういう変化が待っている。そういうことなのだと思います。

中心道に入門して約10年。昇段審査を受けた回数は、恐らくトップクラスに多いと思います。それでも、黒帯への昇段をあきらめなかったのは、なぜか。それは、私の中で「中心道を学び続けることで、自分が目指す真理に近付いている」という感覚があったからです。
「神さまがいるならなぜ、戦争がなくならないのか」「どうしてみんな仲良く出来ないのか」という想いを、私は子どもの頃からずっと持ち続けてきました。世界中の誰もが幸せで、豊かであるようにと真剣に願い続けています。そしてそれは、自分が自分の中心と繋がり、世界とより深く繋がることによってのみ叶えられるのだと、今は確信しています。
そして10年にわたって、創始・局長を始め同志の皆さまのおかげで、深い繋がりを結ばせていただくことができました。本当に感謝しています。この10年の積み重ねで、今の私があると感じています。
昇級昇段審査会に誰よりも挑み、誰よりも昇段が果たせなかった経験がある私にだからこそ、伝えられることがあると思っています。あきらめず、自分の中心に近付くために淡々と精進し続けることで、必ず得られるものがあります。焦らなくていい。一歩一歩、共に歩んでいきましょう。