ご自身が経営する会社の創業十年目という節目で中心道に入門した橋本支部長。

入門前は未来のビジョンが見えず、これ以上、自身も会社も成長していくイメージができない状態だったと言います。

そこから、橋本支部長は中心道で何を学び、どう変化していったのでしょうか。

「人を信用しないよね」

「人を信用しないよね」。

私が中心道に入門してから、ずっと須田創始からこう言われ続けてきました。

中心道に入門する前、私は一緒に働く社員のことですら信用できず、自分が何とかせねばという思いで経営を続けてきました。

そして、自力経営を続け設立10年目を迎えた時。この先10年をどのように発展させていくかを考えましたが、自分や会社がこの先、これ以上どう成長していけば良いのか、全くイメージできませんでした。

中心道で学び始めてから、私の人生は本当に大きく変化しました。

わかりやすいのは会社の業績。

入門前、社員数は右肩下がりに減少傾向にあったのですが、今では当時の倍、40人の社員が在籍しています。

また、以前は売上や利益の目標に対する達成率が良くて100%、通常は7〜8割だったのが、今では目標達成率150%や200%が「当たり前」。

売上・利益ともに毎年過去最高を更新し続けています。

経営の最優先事項は「前提共有」と「仲間同士の絆を深める」

この実績が出せる理由は、目標に対する意識を高め、営業活動に力を入れまくったから・・・では決してありません。

私が会社でやっていることは中心道と変わりません。

それは私自身が社員一人ひとりと肚と肚でつながり、そして社員同士も肚と肚でつながる場を多く作り、その時間を大切にすることです。

一人でできることには限界があります。

それは会社でも、人生でも同じ。社長がどんなに優秀でも、一人で出せる成果には限りがあります。

しかし、社長と社員、そして社員同士がお互いを信頼し、能力を掛け合わせることができれば、可能性は無限に広がります。

だから私は会社経営において、「何を成し遂げたいか」という「前提共有」を最も大切にしています。

そして、社員同士が同じ方向へ力を合わせ助け合えるように、お互いを理解し信用し合える関係を作るために、業務以外の数々の社内イベントや事あるごとに飲み会の場を用意しています。

肚と肚でつながる関係ができれば、本業は自ずと上手くいく。

それが、先にお話した業績となって表れているだけなのです。

中心道で人を信じること、頼ることの大切さに気づいた

こう考えられるようになったのは、中心道のおかげです。

「人生の師」を決め、信じてもっと学ぼうと思ったからこそ、自分の課題や足りない部分に気づくことができました。

師と同じく、同志の存在も大きいものでした。

中心道の同志とは「何のために学ぶか」という前提を共有しているからこそ肚でつながれます。

時にはフィードバックを受けたり、創始から頂いた言葉の解釈や背景を客観的に教えてもらうことで気づくことができたり、深い学びに繋がることが多々ありました。

結果、中心道での学びを本業に置き換えることが出来たのだと思います。

最近、妻からもこんなことを言われました。

「もし、あなたが中心道に出会っていなかったら、今でも一人で孤独に頑張り続けていたでしょうね・・・」。

私は中心道で「人と繋がる」ことを学び、さらには自社の社員たちを信頼できるようになりました。

言い換えれば「オレがやる」という自力のゾーンから抜け出すことができたのです。

会社が変われば、社員が変わる

会社員は自分が勤めている会社の影響を大きく受けます。

どんな会社に勤めているかで、大げさに言えばその人の「人生観」や「モノの見方」が大きく変わります。

今、自分が勤めている会社の自慢をできる人が世の中にどれくらいいるでしょう。多くの勤め人が会社の愚痴、不平不満を漏らしている。

だからこそ私は世の中の会社を変えて、そこで働く人々の人生観や意識を変えると決めたのです。

そのために、まずは自分の会社を、勤めている社員が家族に誇れる会社にする。

そして私塾でも、経営者に対して「会社経営のあるべき姿」を伝えていく。

結果、会社員たちがよりイキイキと、「何のために働くか」「何のために生きるか」を中心に据えて生きていく社会ができていく。

人も企業も「何を成し遂げたいか」が大切なのです。

そのためには、「人生の師」とともに「同志」の存在が欠かせません。

私は会社経営と私塾を通じて、一人でも多くの人が同志とつながり、人生を変えるお手伝いをしていきたいと思っています。